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胸いっぱいのメタファーを⑤(いしかわ演劇祭2011の雑感・感想文のようなものですね。)
複雑な世の中・・・ところが意外にもそれは単純な理屈で動いている。

この作家はそこにとっくに気づいてる。


K@D第3世代
「獨犬伝《Dockken-Den》~獣偏走る~」

剣劇・ハードロック・アクション娯楽演劇。 金沢の新感線、KAZARI@DRIVEが第三世代と称するこれが初舞台とは思えないよくできた若手の出演メンバーで構成した娯楽作品を発表した。 それが「獨犬伝《Dockken-Den》~獣偏走る~」である。

作・演出の風李氏が自身のペンによる、二重らせんのDNA塩基配列のごとく、解き出すと終わらない、こぼれ落ちてくる言葉遊びの組紐を饒舌且つ情熱的に徹底したスピードと力強さで描ききった疾走感。
まさにDRIVE。
風李氏の重要なシリーズもの八犬伝から派生した「物語」として、マニア、フリークとしては絶対押さえておかなければならなかったマストな舞台として記憶される事になるだろう。
風李氏が「寓話」とするこの物語の中に仕組まれた「比喩」。
娯楽を楽しむ観客としてはその世界感で満たされているだけでも充分にチケット代の元を取れるコストパフォーマンスを持っているのだが、実はこの作品に風李氏が陰に日向に仕掛け、当て擦られた「比喩」を読み取る感性のヒダを拡げてキャッチできる楽しみを持つと、その観劇の楽しみは100の単位でパーセンテージが増していく。
錬金術のような、FXのレバレッジのような、1000円のチケットが200%300%・・・と、い・け・な・いギャンブル的に価値が上がるというと大げさですが。
では読み方のほんの一つを考察すれば、虚々実々入り乱れる現実世界の有象無象を腑分けして分解して一部取り出してみせたような同期感にその局面局面で耽溺してみるのも一興である。また、「宝刀守」が「宝刀」を失い、再び「宝刀」を取り返す物語と読むこともできるので、なら「宝刀」を「プライド」と置き換え一度「プライド」を失ったが再び「プライド」を取り返し・・・と読む事も可能だろう。
劇中語られる「アルパカ」のイメージはまさに黒幕のイメージ。

黒幕は実は隣にいる。

これは先のいしかわ演劇祭2011Aプログラムで上演されたcoffeeジョキャニーニャ=新津氏の仕組んだ世界感と通底している。

と、まぁ陰謀論者が口角泡を飛ばして論じたがるネタを振るが作・演出の風李氏はそれをさらりと見せて超然としているように見える。オレはもうそこにはいないよ、と。
精緻に組み上げられた正20面体パズル「ドジック」を両手に持ち、瞬時に解きあわせながら、軽やかにその目の前から次へと飛び去るのだ。いろいろあるけど明日に進もうと。足下にはドジック型のロックンロールラジオを残して。

いしかわ演劇祭2011Cプログラム 2011/11/03
K@D第3世代「獨犬伝《Dockken-Den》~獣偏走る~」
【作・演出】 風李一成
【制作】 斎藤清美
【音楽監督】 土田恭士
【出演】 山本翔太ほか、オーディション・キャスト
[2011/11/05 08:10] | シバイ | page top
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