高田伸一です。
「ジュリーがライバル」鋭意制作中です。 久しぶりの本公演と言うことで、試運転的ではありますが、今後の事もあります、ジワジワといこうと思います。 しかしアレです、このとんでもない時代にやはり芝居のもつ原初的な衝動というか人間は演じる生き物なのだなと気づくことしきりです。 さて、また「コッカイオンドク!」を金沢市中央公園近代文学館口あたりで行ってきました。 しかし今日は寒かった。寒の戻りとしては遅すぎるというか、なんか風向きが極端で、身体がついて行かないです。 コッカイオンドク!は政治活動的に捉えられがちですが、自分自身としては、単なるパフォーマンスとして考えています。 芝居以前、コント以前、ドキュメンタリー以前・・・ただ、書き起こされた国会の議事の様子を、役を振って、読み合わせるだけのパフォーマンス。 でも、そこがいい。抜群にいい。 ネタは必死の思いで書きおこしをしてくれた小原さんのテキストがもとになっています。 ただ読んでいるのです。 すると、見えてくるのです。 政治の中枢にいる者が、もっとも政治をのぞんでいる国民を軽んじている、小馬鹿にしていることが、皮膚感覚でわかってくるのです。 面白いのです。そういうところが。 そういう皮肉(アイロニー)を持っている行為として優れた「表現」だと思います。 逆に、この程度の表現活動が政治的な範疇で語れてしまうと言うのがこの国の今置かれている状況を如実に語っていると思います。 15分程度で充分です。実際の国会中継をノーカットで我慢してご覧ください。 テレビニュースで編集され粉飾されたモノでは絶対わからない「わからなさ加減」と「慇懃無礼に小馬鹿にして良しとしている様子」が目に付くと思います。 現政権の「権力(カネ)を持っているからこっちのもん」という本音が見えてくると思います。 こういう、本音だけでやろうという一面肝の据わった、しかし実に子どもな連中の陶酔が人々に伝染している。 誰かが言っていました。 明治維新の始まった1868年に+73年すると、太平洋戦争が始まった年の1941年になる。 こっぴどい敗戦を喰らった年、1945年に+73年すると、2018年。 今年になる・・・。 江戸の御代からの生き残りが死に絶え、哲学もなにも忘れてしまった世代が高転びにこけた年と、あの全面降伏から、もうこりごりだ戦争なんてと骨の髄から辟易した世代がほとんど滅びたこの年。 なにかの符合を感じないわけにはいきません。 私はまともな大人ではありません。 でも、私以外の者がもっと大人であってほしいと思っていたのですが、今の大人は「建前」を突き崩す「本音」を晒すだけの笑いに毒され、「建前」の重要性をどこかに置き忘れてきたフシがある。 今の国会などその最たるモノです。 悪法です。忘れてますか?もう発効してるのですよ。 今は、まさにこれ。 かのドイツと日本の、教育や日々の過ごし方に大きな違いが。 そういえば昔はよくあったゼネストがなくなった。 いいんですよ、公が個人を抑圧する兆しが現れれば、他人に大いに迷惑をかけて、インフラが一部止まれば良いのです。 |
こちらは金沢市民芸術村から生まれたAgクルーという名の五〇歳以上の方を対象にした演劇集団です。
いきなり短いコントをやっています。 こんな感じの本があるんですが、即対応しちゃうんですよねー。 Agクルー恐るべし・・・ 来年4月に公演を予定しています。 |
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